ブラームス インテルメッツォ op117-2

ブラームスが弾きたくて1年間練習した。前半は作品119-1。一時はなんとなく弾けるようになっていたのだが、人前で演奏する機会もないうちにいつしか弾けなくなった。この117-2は発表会で弾くために、今年(平成26年)後半で練習した。私はあがり症なものだから、舞台でライトを浴びての演奏はミスのしまくりで惨憺たるものになった。でもしろうとの物好きなおっさんには、先生はじめ皆さんとてもやさしくて、上手かったと言ってくれる。そんなわけないことはお互いわかっているのだけれど。
 自宅のピアノでの録画なら落ち着いて弾けそうなものだが、それでも緊張して時々指が思いもかけない動きをやらかしてくれる。それで何度も何度もとり直して、比較的まともだったのがこれ。


ブラームス インテルメッツォ op117-2

 ブラームスの晩年の写真はたいてい目つきの鋭いいかめしい髭面で、こわくて近寄りがたい印象をうける。彼の音楽もまた構成ががっちりしていて和声や対位法が厳格なので、すきがなくてたいそう立派だ。なるほど肖像写真どおりの音楽だ。この117-2にしても楽譜を追ってみるとその和声は緻密で、網目のように対位法が仕込まれていることがわかる。こんな小曲にもゆるぎない骨組みがあるのだと感心したものだが、それでいて表現されている情感はなんと繊細なのだろう。かなしくて、さびしくて、いたましくて。年取ったブラームスのあのおっかない顔の下に、こんなにも感じやすい心が隠されていたのか、たぶんそういった情感を表現するためには厳格な形式がどうしても必要であったのだな、と思った。

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